当社では、用途別に最適化された5つのPTFEリップシールシリーズ(MG、TC、BR、SR、NCN)をラインアップしています。 各シリーズは、回転条件、使用環境、圧力や潤滑条件に応じて密封性能を最大化する設計が施されています。
複数リップ構造と内蔵オイルリターングルーブを採用し、潤滑不足時でも確実な潤滑性を維持。 主リップには放熱性に優れたPTFEを使用し、副リップは高硬度材により過酷な環境下でも高耐久性を発揮。 油圧装置や大型機械の低速・高負荷用途に最適です。
シングルリップ設計で、潤滑剤なしでも120,000 RPMまでの超高速回転に対応。 クリーンな作動環境を保ちつつ、外部ギアボックスやエア圧装置などの低圧条件に最適です。
擦動部にオイル浸透リップと異物遮断リップ(バリアリップ)を組み合わせることで、長時間運転でも潤滑性と密封性を確保。 最大PV値200,000、250 PSIDまでの高負荷にも対応し、ギアポンプ、ミキサーなどの高性能密封が求められる装置に適合します。
軸側にはPTFE、背面には弾性ゴム材を組み合わせたダブルマテリアルリップを採用。 偏芯や振動がある使用環境でも、ゴムの復元力により密封性を維持し、装置の安定稼働をサポートします。
大口径シャフトでの低速・高圧運転において発生する起動トルクを抑制するために設計されたリップ構造。 最大1,000 PSIDの差圧に対応可能で、エアコンプレッサーや油圧機器などのシビアな起動条件にも対応します。
当社が開発した金属製PTFEリップシールは、構造強度とシール性能のバランスを最適化しています。PTFEの低摩擦性と高い耐薬品性により、回転効率を向上させ、静音性、防漏性、耐圧性を兼ね備え、ドライ、高速、腐食性環境に適しています。
頻繁な始動停止や長時間稼働といった条件に対応するため、接触面の形状を最適化し、PEEK、PTFE、セラミック充填材などの素材を用意。食品、医療、半導体など高いクリーン性が求められる分野で活用されています。
腐食性ガス、高速回転、潤滑不足といった過酷な条件下でも性能を維持するため、含油リップとリターングルーブを採用。自己潤滑性と冷却性能を高め、無潤滑環境下でも長寿命を実現します。
耐熱材料の採用に加え、熱膨張制御および熱伝導性の最適化により、リップの硬化を防止し、工作機械スピンドルやCNC駆動システムの安定稼働を支えます。
単リップ/多リップ設計に対応し、ガラス繊維強化PTFE、PEEK複合材、FDAグレード素材など幅広い材料に対応。鉄製/ステンレス外殻、非標準サイズの特注にも対応可能で、極限環境における密封ニーズに応えます。